丁寧な対話と対応の必要性を
2022-06-01
梅雨入り間近となりました。夏日の強い日差しと急な大雨で天候も不安定な日々が続いています。この時期は、湿度も上昇し、体温調整が未熟な幼い子どもにとっては健康管理が難しい時期です。適度な温湿度の調整と水分補給を適宜おこない、栄養や睡眠もしっかり摂れるようにご家庭でも留意してください。
先日(令和4年5月25日付)、厚労省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードで、小学校就学前の児童のマスク着用について下記のような方針が示されました。当園では昨年度から着用していた5歳児の多くが、引き続き室内でのみマスクを着用しています。一見、習慣化したマスク着用生活ですが、子どもはどのように感じているか率直な感想を聞いてみました。すると「コロナだからつけてる」と理解しながらも、「時々息が苦しくなる」「お母さんがはずしたらダメっていうからつけてる」との声が複数あがりました。信頼する大人との約束をしっかり守ろうとする半面、約束だから苦しくてもマスクを外すことはよくないと捉えていることを改めて考えさせられました。また、子どもがもつ従順さゆえに、子どもの育ちを考慮した丁寧な対話と対応の必要性を痛感しました。
感染症が続く中で、子どもの健康管理については多くの議論がなされ情報も溢れています。
感染症対策は勿論ですが、目の前のひとり一人の子どもにとって今何が必要でそれをどのように伝えていくかは、子どもが安心と信頼を寄せる身近な大人に委ねられていることを心に留めて過ごしたいですね。
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」(令和4年5月25日付け)
一部抜粋
2歳以上は、以下のとおり、オミクロン株対策以前の新型コロナウイルス対策の取扱いに戻す。 「保育所等では、個々の発達の状況や体調等を踏まえる必要があることから、他者との身体的距離にかかわらず、マスク着用を一律には求めない。
なお、施設内に感染者が生じている場合などにおいて、 施設管理者等の判断により、可能な範囲で、マスクの着用を求めることは考えられる」