新しい月を迎えて
新しい月を迎えて
2023-09-01
朝夕に秋の風を感じ、涼やかな虫の音が響くようになりました。猛暑の日々が続いた今夏ですが、子どもたちは、水遊びや感触遊び、造形遊びなど様々な経験を楽しむことができました。また、園全体での交流保育が進められ、兄弟姉妹や異年齢で関わり、多くの刺激を受けながら過ごすことができました。
子どもたちは、園生活が安定すると、「人、物、場所」に多くの興味や関心をもち意欲的に関わって生活するようになります。その生活をとおして、身近な環境からの様々な刺激をうけとめ、自分から主体的に関わり充実感や満足感を味わいます。子どもにとっての保育環境は、これらを十分に経験できる場とゆったりと安心してくつろげる居場所があるということがとても大切です。施設整備によって整えられていく環境だけでなく、クラスをこえた交流や活動が広がり、保育者が全園児の育ちを見守りながら保護者の皆様と共に悩みや喜びを共有していく環境づくりに努めていきたいと思います。
新しい月を迎えて
2023-08-01
猛暑が続くなか、こどもたちは屋上での水遊びや保育室内で涼を感じる夏ならではの遊びを楽しんでいます。しかし、近隣では手足口病やヘルパンギーナの他、夏風邪による喉や胃腸の炎症が長引く様子もみられていますので、体調管理をしっかりと行っていきたいと思います。健康管理は24時間の子どもの生活を考慮していきますので、家庭での生活において保護者の方が気付かれた小さな変化や違和感がありましたら登園時や連絡アプリで是非お伝えください。
0歳児の入所が増え、元気な泣き声が保育室に響いています。欲求や違和感を泣くことで懸命に発信するその姿に生きる力の素晴らしさを感じます。異年齢で関わる延長保育時間では、赤ちゃんの泣き声をきいて「どうして泣いているの。」と保育者に尋ねる子どもがいます。すると保育者は、「赤ちゃんはね、お話しできない代わりになんでも泣いておしえてくれるのよ。だからなんで泣いているか一緒に見ていてね。」と応えます。時には小さな手や頬に触れてみたいと手を延ばし驚いて泣かれてしまうこともありますが、自分より小さく弱く幼い存在を愛おしむ気持ちや自然な関わりが育まれることを祈りながら見守っていきたいと思います。
今月は、子どもと「平和」を祈る時を大切にします。災害や戦禍で困難な状況にある方々のことを祈り、私たちもまた困難があってもそれを超えて平和がもたらされることを。
新しい月を迎えて
2023-07-01
梅雨明け間近の夏空が続くようになりました。暑い毎日で戸外での水遊びが楽しい時期です。当園では、コロナ以前にオーニングが設置された屋上でプール遊びをおこなっていました。しかし、猛暑で予想以上に気温や湿度が上昇することもあり、近年は健康や安全面を考慮して室内で涼をとる感触遊びを中心に楽しんでいます。水遊びやプール遊びを意欲的に取り組むようになるためには、「安心」「楽しさ」を感じることが大切です。安全な環境で、無理なくゆっくりと水の感触を楽しんでいけるよう備えていきたいと思います。
今年度から、ICTシステムの連絡帳機能を用いてご家庭との連携をとるようになり、保護者の皆様には毎日の入力にご協力をいただきまして感謝申し上げます。全国的にも保育施設でのICTシステム導入は加速的に進められており、施設の取り組み、子どもの生活や育ちの情報がより早くより簡単な方法で共有できるようになりました。しかし一方では、子どもからの言葉を聞く前に情報を得ることができるため、お迎え時の会話が少なくなったり、家庭内での伝えあいによる子育ての悩みや喜びの共感が減ってしまうことを懸念しています。子どもからの言葉を待ち、言葉を交わし合うからこそ伝わるぬくもりや安心感を大切にしながら、よりよいICTシステムの活用を進めていきたいと願っています。
新しい月を迎えて
2023-06-01
梅雨入りし、雨をうけたアジサイやタチアオイが色鮮やかに咲いています。
今月は花の日礼拝をおこないます。成長させてくださる神さまに感謝するとともに、日々多くの方々の温かいまなざしによって過ごしていることに感謝し、持ち寄った花をもって子どもと訪問に出かけます。保育においても、目の前の子どもをあるがままに受け入れ、神さまが与えてくださっている子どもの力を信じて保育に努めていきたいと願っています。
温暖化現象により、近年梅雨開けが遅れ梅雨の後半には豪雨になることが懸念されています。
水害や公共交通機関の混乱による様々な影響を想定しながら、子どもが安全に生活するための備えをしていきたいですね。また、気温の変動や湿度の上昇により、感染症や急な体調不良で休む子どもも多くみられています。
保育園と家庭との連携を密にしながら、日々の子どもの体調変化に十分留意していきたいと思いますので、ご協力をよろしくお願いします。
新しい月を迎えて
2023-05-01
新緑の美しい季節となりました。連休後の保育室では、家庭で楽しく過ごした話をしたり、嬉しそうにひさしぶりにあった友だちを遊びに誘い合う姿がみられました。乳児クラスでは、登園時に保護者の方と離れるのが寂しくて涙する姿もみられましたが、保育者に気持ちを受け止めてもらうと、自分から遊びへと向かっていく姿がみられました。
進級、入園して1ヵ月が経ち、少しずつ成長している姿にたくましさを感じます。
子どものにぎやかな声が広がるなか、幼児クラスでは育てていたカブトムシの幼虫に異変がおこりました。土の中にいたはずの幼虫が土の上にあがり、動かなくなっていたのです。「どうしてだろう。」「光がなかったからじゃない。」「水がなかったからかな。」「かわいそう。」「生き返るのをまったらいいんじゃない。」等、子どもから色々な声があがり、相談した結果、翌日みんなで土に埋めることになりました。
近くの公園について「どこに埋めてあげようか。」と相談すると、「小さい子が掘らないところがいいよ。」と提案した子どもが中心になり、公園の隅にシャベルで深く穴を掘りそっと土をかけました。すると、4匹のうち1匹だけが動き出し、子どもたちは驚いたり喜んだりしながらその1匹を大切に持ち帰ってきました。園に戻った子どもに「幼虫どうしたの。」と尋ねると、口々に公園でのエピソードを話してくれました。
保育園の飼育栽培では、間近で見たりお世話することを通して、興味や関心を深め、育てているものに親しみをもち、その成長や収穫を喜び感謝することを共にしています。時には、その過程において残念な状況に接することもありますが、「生命」にふれる大切な機会として子どもが感じた様々な思いに丁寧に寄り添いながら保育をおこなっています。
大人にとっては「失敗」だと感じることも、子どもには大切な経験です。「失敗」をさせないようにすることや失敗がなかったようにみせてしまうのではなく、残念な経験が次への糧になることを伝えていきたいと思います。
今月は子どもと夏野菜の栽培を始めます。その成長と収穫を通して子どもが何を感じていくのかゆったりとその声に耳を傾ける保育に努めていきたいと願います。
新しい月を迎えて
2023-04-01
お子さまのご入園、ご進級おめでとうございます。新入園児11名を迎えて新しい歩みが始まりました。入園から一週間がたち、新しい環境で好奇心いっぱいに保育室を探索する子もいれば、お母さんと離れる気配を感じて涙する子もいます。これから個々のペースで、保育園生活が「安心」「楽しい」と感じられるよう丁寧な関わりを大切にしていきます。また、進級した子どもたちは新しい環境での生活に少しずつ慣れ、日々の活動を楽しみに登園している姿がみられます。春の自然と進級の喜びをたっぷりと味わいながら、意欲的に園生活ができるよう見守っていきたいと思います。
4月は様々な場所で変化が生じる時期です。大人もこどももストレスや疲れを感じやすくなりますので、「十分な睡眠」を大切にしましょう。特に、子どもは睡眠のリズムがくずれることで機嫌が悪くなったり食欲が落ちたりと、活動を意欲的に行うことが難しくなります。また、疲れやすくなり抵抗力が下がって体調を崩しやすくなりますので、ご家庭でも「早寝 早起き 朝ごはん」を心がけ、生活リズムを整えていきましょう。
今年度も、お子様の健やかな成長を祈り、保護者の皆様とお子様の成長の喜びや悩みを共にさせていただきながら、「愛される喜びを知る子どもの育ちに仕える」ものとして保育に努めていきたいと願います。どうぞよろしくお願いいたします。
新しい月を迎えて
2023-03-01
穏やかな日差しと柔らかな春の香りを感じるようになり、嬉しそうに「行ってきます。」と戸外へ出かけていく子どもの姿を見送りながら一年の成長を感じます。
いよいよ卒園を迎えるばら組の子どもたちは、今週末(11日)に卒園式を控え卒園証書の受け取り方をおそわったり、歌の練習をしながら楽しみに過ごしています。17名全員そろって卒園式が迎えられることを心から願っています。
先日の懇談会には、多くの保護者の皆様にご出席をいただきまして感謝申し上げます。数か月前の悩みが喜びに変わっていたり新たな課題があったり、「成長する」子どもを前に親としての悩みは尽きません。しかし、無条件に愛情をむけてくれる子どもですから親もまた無条件にその愛に応えたいですね。これから先も、子どもの姿を通して成長させてもらっていることに気づくとき、本当の子育ての喜びを感じることができると思います。評価や比較ではなく目の前にいるかけがえのない小さな命をいっぱい抱きしめてあげてください。
感染症の心配が続いた一年でしたが、保護者の皆様には施設の運営や方針にご理解とご協力を賜りまして心より感謝申し上げます。
新しい月を迎えて
2023-02-01
厳しい寒さのなかで時折暖かな陽射しが感じられるようになり、春の訪れが楽しみになってきました。立春を過ぎ、季節を分ける節目として節分を祝う行事なども聞かれます。新しくあゆみだすこれからの未来が平和であることを願う気持ちは、国や文化を超えて多くの人々の祈りでもあります。日々の保育をとおして、平和を実現するひとりとしてこどもと共に歩みたいと願います。
先日、1階新保育室が完成し子育て講座がおこなわれました。初めての場所に足を踏み入れることに緊張している子どももみられましたが、様々に置かれた玩具や明るく楽しそうな雰囲気にひきつけられて夢中で遊びこむ姿がみられました。また、参加された保護者の方もカプラや木製玩具でお子さんと一緒にとても楽しそうに遊んでおられました。講師の笠井廣さんより、「乳幼児期に子どもと向きあい、子どもの顔を見ながら一緒に遊ぶことが何より大切です。」とのメッセージをいただきました。忙しいことや子どもにとってよかれとの思いから、スマホやテレビ、習い事の時間が多くなっていないでしょうか。ゆったりと絵本を読み聞かせてもらったこと、一緒に遊んでもらったときの大人の笑顔やぬくもりは、「愛されている」大切な記憶となって積み重ねられていきます。そしてそれこそが、困難があっても乗り越えていく力の源になっていくのだと思います。
年度末の忙しい時期になってきますが、改めて子どもの成長を感じ、保育園とご家庭で共に喜ぶ時を大切にしたいと願います。
新しい月を迎えて
2023-01-01
新しい年を迎え、ひと時のお休みがあけた保育園は、子どもたちの元気な声で溢れています。お休み中にご家族でゆったりと過ごしたことや普段会えない方々との出会いは、どれも子どもたちにとって大切な経験だったと思います。未だ様々な感染症の流行がありますが、今年も子どもたちの心身の健康に留意しながら過ごしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
昨年から始まりました改修工事では、保護者の皆様にご理解とご協力をいただいておりますことを感謝申し上げます。工事の話し合いの中で、作業をしてくださる方々が、工事完成後の子どもたちの生活や遊びの姿を想いながら工夫を凝らして進めてくださっていることに感銘を受けます。
良い環境があたえられていく中で、そこで過ごす子どもたちの心身が満たされる保育の在り方を職員で見直しながら新たな歩みを進めてまいりたいと思います。
新しい月を迎えて
2022-12-01

「アドヴェントクランツに あかりがつくと 神の子イエスさまの お誕生が近くなる」
子どもたちが大好きなさんびか『アドヴェントクランツに』を楽しそうに歌う声が保育室から聞こえてきます。昨日は、第二アドヴェント礼拝をおこない、クランツのろうそくに2つ目の灯りがともりました。
アドヴェントとはイエス・キリストのご降誕を待ち望む期間のことです。子どもたちは、礼拝ごとに聖書の降誕物語にふれ、「クリスマスはイエスさまが私たちの救い主としてお生まれになった喜びの日」であることを心に留めて過ごします。そして、自分のことだけではなく病気の人や十分に食べられない人、戦禍にいる人など多くの苦しみや困難がある人のところにも同じようにクリスマスの喜びと平和があることを共に祈ります。
「待つ」ことが難しい日常の中で、本当のクリスマスに心を向けながら、様々なことを考え、思い、待つひと時を子どもたちと共に大切に過ごしたいと思います。
ご家庭でも素敵なクリスマスをお迎えください。
クリスマスおめでとうございます。
« 古い記事
新しい記事 »