今月のテーマ

幼い子どもたちの尊い命を預かる場所

今月のテーマ

202109pct01 厳しい残暑のなか、急に気温が下がり秋の虫の音が響くようになりました。感染症の動向に思いが凝り固まってしまいますが、秋の風情を感じる気持ちのゆとりを大切に子どもたちとこの季節を楽しみたいですね。
 先日、防災訓練を行いました。毎年、災害の際に子どもたちが少しでも安心して保護者の方のお迎えを待つことができるような訓練を積み重ねています。今年度は地震で給食室が使用できない状況を想定し、図書室で水道水と電気を使用しない災害食の準備と提供をおこないました。
 避難後、1歳から3歳の子どもたちはランタンだけの灯りのなかで、いつもと変わらずに友だちと遊び、災害食もとてもよく食べていました。4,5歳児は、訓練当日までに視聴覚教材や保育者の話を通して防災についての知識を学んできたこともあり、訓練前日は屈託のない笑顔で「地震の時はダンゴムシのポーズをするんだよ。」「防災訓練が楽しみ。だって命を守る練習ができるんでしょ。」と友だちや保育者に話す様子がみられました。
 感染症の流行だけでなく、突然の自然災害によって奪われる日常もあります。保育施設は幼い子どもたちの尊い命を預かる場所として、これからも様々な視点で子どもたちの安心・安全に備えていきたいと思います。保護者の皆様には、訓練に際してのご理解とご協力をいただきまして心より感謝申し上げます。
 

ペンテコステとともに花の日礼拝を

今月のテーマ

202106pic01 梅雨入り間近となり、雨を待ちわびるようにアジサイが彩りを増してきました。アジサイは、その土壌の酸性度によって花の色が変化するものが多くあります。雨によって土地が潤い、花や葉を鮮やかにするだけでなく私たちの目を楽しませると共に心も和ませてくれます。
今月は、ペンテコステ(聖霊降臨日)とともに花の日の礼拝をおこないます。花それぞれがもつありのままの美しさを愛でると共に神様が私たちひとり一人を成長させてくださっていることに感謝し、その恵みを分かち合いたいと思います。また、コロナ禍にあって私たちの健康が守られていることに感謝し、そこに多くの人の尽力があることを子どもたちと共に心に留めて過ごしたいと思います。

ぱらぱらおちる あめよあめよ
ぱらぱらぱらとなぜおちる
かわいたつちを やわらかにして
きれいなはなをさかすため

(こどもさんびか 「ぱらぱらおちる」1番)

保育の様子を

今月のテーマ

202105pct01 新年度より、各クラスでの保育の様子を保育ドキュメンテーションとして掲示しています。保育者は保育計画をたてながら、子どもたちがその計画のなかでどんな発見をし、友だちや保育者とどのように関係性を広げていくか楽しみにしながら活動を見守っています。今後も写真に映る場面だけでは見えない経緯や他者との関係性、子どもの心の動きなどをお伝えし、保護者の方々と共に子ども理解を深めていきたいと願っています。掲示された保育ドキュメンテーション内容についてご質問やご感想を是非お声がけください。

共に喜んで

今月のテーマ

20210401pct01ご入園、ご進級おめでとうございます。
  2021年度、「共に喜んで」という年主題を掲げて保育の歩みを始めます。
 昨年度は感染症に向き合い様々な苦しい状況や困難なことも経験しましたが、自分のためだけでなく他者を思い他者の存在や働きに感謝しながら過ごす日々となりました。また、一人ではなく他者と共に歩むことで支え合い希望を見出す経験も重ねることができ、すべてにおいて神様の守りと導きによって過ごすことができました。
  今月4日にはイースター(復活祭)を迎えます。イエス・キリストの受難が復活によって多くの人々の希望と喜びになったことを覚え、子どもたちと共に喜んで礼拝をささげたいと思います。
 まだ感染症と共存する日々は続きますが、イースターの喜びから始まり、今年度のすべての歩みにおいて子どもと保護者の皆様と共に喜びあえる保育運営に努めていきたいと願っています。今年度も保護者の皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

その尊さやその中にいる安心を

今月のテーマ

202103pct01 毎年この時期になると、「三寒四温が繰り返されて春が来る」という言葉を子どもの成長になぞらえながら一年の歩みに思いを馳せます。
 先日おこなわれました懇談会では、多くの保護者の皆様と子どもたちの成長を振り返り喜びをともにさせていただくことができました。保護者の方のお話を聴かせていただきながら、子どもの成長過程にある様々な繰り返しに常に寄り添う温かなまなざしが、子どもの成長にとってとても大切だということを改めて感じました。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症という見えない恐怖と不安と緊張が続く日々となりましたが、そのような中にあっても変わらず成長をみせてくれる子どもたちの姿を通して大きな希望をあたえられました。子どもたちは、自分のことだけでなく互いに支え励まし合い協力し合う大人の姿をとおして、その尊さやその中にいる安心を自然に感じて過ごすことができたと思います。
 保護者の皆様には、この一年多くの制約が生じたなかで保育の運営にご理解とご協力をいただきましたことを心より感謝申し上げます。

温かさをより近くに

今月のテーマ

202102pic01 立春を過ぎ、温かな春の訪れを待ちながら一年を振り返る時を迎えています。
 今月末には、ZOOMを使用したクラス別懇談会を行うため、職員も今までの懇談会とは違う「伝え方の工夫」に悪戦苦闘しながら準備を進めています。保護者の皆様と、お子様の成長を喜び合えることを楽しみにしておりますので是非ご参加ください。
 緊急事態宣言の延長が発表され、感染症と向き合う生活にも緊張感が増しています。この一年、「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)」が合言葉のように発せられてきましたが、最近では身体的、物理的距離の確保を意味する「フィジカル・ディスタンス」に言い換えられるようになってきました。
 「密を避ける」ことが求められ、「ディスタンス(距離)」という言葉が周囲との関係性を遠ざけるように発せられてしまいがちですが、私たちはこのような状況だからこそ「メンタル・ディスタンス(心の距離)」を重視し、離れていても相手に温かさをより近くに感じられるような取り組みや保育を大切にしていきたいと思います。
 年度末や新年度に向けての様々な準備がすすめられますが、子どもたちのために保護者の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。

大切な存在

今月のテーマ

20201201pct01 12月を迎え、アドヴェント(待降節)にはいりました。保育園の装飾が変わった様子にいち早く気付いた子どもたちは、「アドヴェントクランツにあかりがつくと 神の子イエス様のお誕生がちかくなる」とさんびかを口ずさみ、クリスマスを楽しみに待つ姿が見られます。
 先日、民間企業初の宇宙船がフロリダで打ち上げられたことが話題となりました。宇宙船は『レジリエンス』と名付けられ、コロナ禍にある多くの困難にも、機能を保ち逆境を克服していくという願いが込められたとのことでした。
 『レジリエンス』という言葉は近年様々な分野で用いられ、保育や教育の現場でも「困難や葛藤を乗り越えようとする力」として注目されています。しかし、子ども自身がその中核となる「 愛されている喜びと自分が大切な存在だと思える感覚や感情」(自己肯定感や自尊感情)を持つことなしには語ることができません。
 クリスマスを迎える中で、イエス・キリストが私たちのために救い主としてお生まれになったこと、そしていつもどんな時でも私たちを愛し守っていてくださることを伝えつつ多くの人とご降誕の喜びを分かち合う時をもちたいと思います。そして、私たちもまた、子どもたちを愛し一人ひとりの心に寄り添いながら保育を行いたいと思います。
 それぞれのご家庭において、クリスマスの喜びが豊かにありますように。

分かち合う喜びが

今月のテーマ

202011pct01 木々の色づきに秋の深まりを感じます。子どもたちは、散歩先でみつけた自然物を黙々と拾い集めたり、様々なものに興味をもって不思議を探求していく姿が見られています。
まさに「遊びは学び」となり、その時々にしかあじわえない感覚を通して感性を豊かにしていく様子がみられます。
 保育園では実りの秋に子どもたちと収穫感謝祭をおこないます。収穫物を持ち寄って礼拝し、地域への訪問や園内でのクッキングなどを通して、与えていただいた物を用いて分かち合う喜びを共にします。
 今年度は、初の試みとして保護者の方をお招きした収穫感謝祭をおこない、「食」に限らず子どもたちの成長の喜びも分かち合うひとときを持ちたいと計画していました。開催は見送ることになりましたが、各クラスでの礼拝以降、収穫物を用いた様々な食育が展開されています。友だちや保育者と一緒に取り組む楽しさやそれを分かち合う喜びが子どもたちの心の栄養となり、感謝の気持ちとともにクリスマスへと備えるときとなるよう願っています。

自分のためだけでなく

今月のテーマ

202010pct01 秋晴れが続き、お弁当を屋上で食べたり公園へピクニックにでかけたりする子どもたちの嬉しそうな姿がみられます。保護者の皆様には、長期にわたりお弁当のご用意をいただきましてありがとうございます。調理室の改修工事も無事に終わり、より充実した食育活動や食の提供が子どもたちの心身の成長において豊かな実りとなるよう願っています。
 先月末には、幼児を中心としたわくわくプレイデイが開催されました。コロナ禍にあって、様々な視点から開催の有無や内容の検討、感染症対策を話し合ってきました。「もっとこうしたほうが・・」と振り返るなかで、保護者の方々から開催への感謝の言葉を頂戴し、子どもたちが「楽しかったね」とプレイデイを振り返って遊びや会話を広げていく姿に職員も励まされ新たな希望をもって保育を行っていきたいと実感しました。
 わくわくプレイデイでは、親子での楽しい経験の共有の他、子ども同士が感じる一体感や達成感を通して日々の関わりがより深まることも大切に考えてきました。子どもたちひとり一人が自身の持てる力を、自分のためだけでなく誰かのために発揮する喜びを感じる経験となったことを嬉しく思います。ご参加くださいました保護者の皆様のご理解とご協力を心より感謝申し上げます。

当たり前を見直しながら

今月のテーマ

20200801pict01 梅雨明けを待ちわびていたかのようなせみの声と強い日差しが照りつけ、夏本番を迎えました。例年とは違った過ごし方が求められるこの時期ですが、当たり前を見直しながら子どもたちと共に「楽しい」をたくさん発見し、体験できる夏にしたいですね。
 先日、「保育園、子ども園における新型コロナウイルス感染症対策」のオンライン研修会に参加しました。研修会では公衆衛生医師から保育現場での対応と対策について学びました。その中で、子どもの集団生活での感染症対策は、多様に取り入れるのではなく、
大人が「リスクの正しい理解」をし、大人と子どもそれぞれができる「リスク回避の積み重ね」を大切にしていくことの重要性を改めて学びました。
感染症において、子どもができる一番のリスク回避は「手洗い」です。ただ手を頻繁に洗うことを促すのではなく、ウイルスについて子どもの理解にあわせ、子ども自身が手洗いの大切さを感じながら生活できるように繰り返し伝えたいと思います。また、子どもたちの心が、見えない不安で苦しくならない配慮も大切にしたいと思います。
 保育環境においては、引き続きこまめな消毒や換気をおこなってまいりますが、保護者の皆様にも共に感染症拡大防止にご協力を賜りますことを心よりお願い申し上げます。

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