この夏、どれだけ

新しい月を迎えて

202208pct01 照りつける陽射しとともに入道雲とセミの声に、やっと夏らしさを感じます。
 数年前までは、子どもたちと一緒に虫かごと虫取り網をもって、近くの公園にセミとりに行くことが夏の楽しみの一つでした。そっと音をたてないように近づき、網を素早く動かしてセミが網の底に入ったことを確認しながら羽を傷つけないようにそっと指でセミの体をもち、虫かごに入れ替えます。この一連の流れを子どもたちの前でやって見せると、早い子どもはすぐに習得して、夏の間にセミ取り名人が何人も登場していたことを懐かしく思い出します。
 酷暑と感染症が続く近年の夏は、屋内や家庭で過ごすことが多くなり、子どもたちの自然との向き合い方を変えてしまうだけでなく、体力低下や自律神経の乱れがみられることも大きな問題となっています。受け入れなければならない現実の生活のなかで、この夏、どれだけ子どもたちの楽しい経験や体験を増やしていけるか。様々な視点から保育の工夫を凝らしていきたいと思います。

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