誰かを思う気持ちや行動が
2020-07-01
保育園の生活に活気がもどりました。新入園児の慣れ保育も進み、保育者にしがみついていた小さな手の力が徐々にやわらぎはじめ、興味あるものをしっかりと掴もうとする姿の一瞬一瞬に子どもの生きる力を感じます。
6月に迎えた「花の日」は、成長させてくださった神様に感謝し様々な花を飾って、神様が子ども一人ひとりにくださった「個性」という贈り物が大切に育まれていくことを祈り、礼拝しました。例年は礼拝後にお世話になっている地域の方々(交番、駅、嘱託医、給食関係業者等)にお花をもって感謝の訪問に出かけますが、今年はコロナ禍で懸命に働いてくださっている病院などに感謝のメッセージカードを贈ることになりました。子どもたちは、メッセージカード作成過程でお世話になっている方々のことを思い浮かべながら感謝の気持ちを様々な言葉にして作っていました。
感染症の不安が続く中で現状の不自由さを受け入れ、誰かのために共に祈り素直に感謝の気持ちを表現しようとする子どもの姿に多くを教わります。
園生活では、日々の感染防止対策の一つであるマスクの着用が日常の風景となりました。着用当初は、相手の表情から多くのことを感じとる子どもたちにとって、顔のほとんどが覆われてしまうマスクの着用を懸念する声もありました。しかし、入園したばかりの幼い子どもたちも、保育者のまなざしや声を通して自分にむけられる思いを全身で感じとり、少しずつ安心して遊ぶ姿を見せてくれています。
これからの生活において、以前はできたことができなくなったり見通しがもてない様々な不自由さに気持ちが奪われてしまう時もあると思います。しかし、相手(誰か)を思う気持ちや行動が、不安や不自由な思いを和らげ、笑顔になるための工夫を生み出す力になっていくことを子どもたちと共感しながら、過ごしていきたいと思います。